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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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栄養水準の異なるTMRおよび自動給餌配合飼料量が
乳牛の乳生産に及ぼす影響

佐藤 精・中山博文・榊原隆夫
摘要:頭の泌乳中期ホルスタイン種乳牛を、栄養水準が異なる2種類のTMRを飽食させ、それぞれ自動給餌機による配合飼料を1日当たり1kg又は6kg給与し、最大の乳生産となる栄養配分を明らかにし、自動搾乳システムにおける給餌方法の改善に資することを目的とした。1期2週間の4×4ラテン方格法により飼養試験を行い、飼料摂取量、乳生産、第一胃内容液性状等を調査した。
 1.自動給餌された配合飼料はどの区においてもほぼ完食された。栄養水準の高いTMR(高TMR)は低いTMR(低TMR)に比してTMR摂取量が有意に多かった(p<0.05)。自動給餌配合飼料を1kgから6kgに増やすことによりTMR摂取量は減少(p<0.05)した。総乾物摂取量は配合飼料を6kg給与したときに有意に高かった(p<0.05)。
 2.高TMRを給与することにより日乳量は増加したが、乳成分への影響はなかった。
 3.第一胃内容液のpHは高TMRで低かった。個々の揮発性脂肪酸含量は試験区間に差はな かったが、酢酸プロピオン酸比は低TMRを給与した区で高かった。
 これらのことから、自動給餌機により増給される配合飼料は優先的に摂取され、TMRの栄養水準には影響されないことが明らかとなった。また、低TMRの給与では高泌乳の維持は難しいことが示唆された。

キーワード:搾乳牛、乳生産、第一胃内容液性状、TMR、自動給餌機、自動搾乳システム
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