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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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牛ふん堆肥等有機質資材施用による農作物の
カドミウム濃度低減効果の解明

吉川 那々子・瀧 勝俊
摘要:牛ふん堆肥等有機質資材施用による大豆子実およびホウレンソウの地上部カドミウ ム(Cd)濃度低減効果を調査し、その土壌要因の解明を行った。
  1. 牛ふん堆肥の施用量増加に伴い、大豆子実およびホウレンソウ地上部のCd 濃度が低 下し、また土壌全炭素含量が増加した。
  2. 堆肥施用に伴い、土壌中Cd の形態分布は、可給性の高い交換態Cd の割合が低下し、 有機結合態Cd の割合が増加した。
  3. 土壌全炭素含量と交換態Cd 濃度の間に負の相関が認められたことから、土壌全炭素 含量の増加により、交換態Cd 濃度が低下すると考えられた。
  4. 交換態Cd 濃度とホウレンソウ地上部Cd 濃度の間に、正の相関が認められた。
 以上の結果より、牛ふん堆肥など有機質資材施用による農作物のCd 濃度低減効果は、 資材施用による土壌全炭素含量の増加により、交換態Cd 濃度が低下するため、農作物のCd 濃度が低下すると考えられた。

キーワード:カドミウム、牛ふん堆肥、土壌炭素、形態分別、ホウレンソウ
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