ページの先頭です
メニューの終端です。
農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

TEL:0561-62-0085
FAX:0561-63-0815


研究報告41号の目次へ戻る

反射マルチ利用によるナス品種「とげなし紺美」の
品質及び収量の向上

川嶋和子・山下文秋・矢部和則
摘要:「とげなし紺美」の促成栽培においてマルチ資材の種類がナス果皮色の向上と収量に及ぼす影響について検討した。
  1. 反射マルチの利用により、果皮色の外観評価値が高くなり、「千両」と同等まで向上した。果皮から抽出したアントシアン類の量も有意に増加した。
  2. 反射マルチ区の可販果収量は14.2sで、白黒ダブルマルチの13.0s、黒マルチの12.6sより増加した。増収効果は4月以降に顕著であった。反射区は秀品率も高かった。
  3. 反射マルチ区では、10月〜5月のすべての時期で反射紫外線量が有意に増加した。30p高、70p高における反射区の紫外線量は慣行区の8倍以上計測された。
  4. 反射マルチ下の地温は、慣行マルチ下に比べて低く推移した。平均地温の差は冬期で0.5℃〜1℃、3月以降は2〜3℃であった。
 以上のように、反射マルチの利用は冬季の紫外線反射量増加と夏期の地温抑制に効果が認められ、果皮色の向上、可販果収量増加、秀品率向上に結びつく実用性の高い方法であった。

キーワード:ナス、とげなし紺美、反射マルチ、果皮色、可販果収量
全文ダウンロード PDFファイル
57kb


試験場のトップへ
試験場のトップページへ戻る