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愛知県農業総合試験場

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ブドウ「ロザリオビアンコ」の平行整枝長梢せん定栽培

上林義幸・眞子伸生・大野郁夫・成田秋義
摘要:管理作業の省力化を図るため、ブドウ「ロザリオビアンコ」への平行整枝長梢せん定の導入を試みた。9年生の「ロザリオビアンコ」を用い、2m間隔で平行に設定した6本の直線上に、長梢せん定した結果母枝を誘引して樹形改造した。
  1. 平行整枝長梢せん定樹の発芽率、花穂着生数及び新梢の生育は自然形整枝樹と差が見られなかった。
  2. 平行整枝樹の収量は自然形整枝樹と同等であったが、平行整枝樹の果実は糖度が高く、酸含量が少なく、熟期が早まる傾向が見られた。
  3. 平行整枝の作業時間は、せん定・結果母枝の誘引で20%増加したが、花穂・果房及び新梢管理に要する作業時間が短縮され、主要な栽培管理作業の合計で18%削減された。
  4. 平行整枝の導入により、収穫後の新梢の登熟が促され、翌春の発芽率が向上する効果が期待されたが、確認できなかった。しかし平行整枝の場合に、翌年の花穂着生数が多くなる傾向が見られた。
  5. 平行整枝長梢せん定を導入する場合、目標とする1u当たり8本の新梢と4房の着房数を得るためには、せん定時に1u当たり20〜25の芽を残すのが適当と思われた。このためには、せん定時に2〜3本の長梢せん定した結果母枝を重複させて誘引する必要がある。
キーワード:ブドウ、ロザリオビアンコ、平行整枝、長梢せん定、省力化
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