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愛知県農業総合試験場

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ふすま主体換羽飼料の制限給与とシンバイオティクスが
採卵鶏の産卵成績及び卵質に及ぼす影響

石代正義・安藤 学・美濃口直和・近藤 一
摘要:
 本研究ではふすま主体換羽飼料の制限給餌により誘導換羽を行い、誘導換羽後の白色レグホーンの産卵成績及び卵質に及ぼす影響について検討した。加えて、シンバイオティクスを誘導換羽に応用し、その影響についても検討した。夏季に68週齢の白色レグホーン 320羽を用い、成鶏用飼料を不断給餌した区(無処理区)、体重が30%減少するまで絶食処理した区(絶食区)、ふすま主体換羽飼料を1日1羽当たり30gを20日間制限給餌した区(ふすま区)、乳酸菌とオリゴ糖の混合物を0.3%添加したふすま主体換羽飼料を1日1羽当たり30gを20日間制限給餌した区(シンバイオ区)の4処理区を設け、108週齢まで試験を実施した。

1.ふすま区とシンバイオ区は絶食区と同等の産卵性及び卵質の改善効果がみられた。

2.ふすま区とシンバイオ区は換羽処理により、処理後の産卵率、ハウユニット、卵殻強度が改善され、その効果は再産卵開始直後ほど大きかった。

3.シンバイオティクスの導入により、生殖器の回復が促進させる傾向が見られた。

 以上のことから、ふすま主体換羽飼料の制限給餌による誘導換羽法は、処理後の産卵性及び卵質の改善効果があることが示され、さらにシンバイオティクスの導入は、生殖器の回復を促進する作用があることが示唆された。

キーワード:誘導換羽、採卵鶏、換羽飼料、シンバイオティクス、ふすま
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