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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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いもち病高度圃場抵抗性と極良食味特性を併せ持つ
水稲新品種「中部125号」の育成

坂 紀邦・福岡修一・寺島竹彦・工藤 悟・城田雅毅・安東郁男・杉浦和彦・
佐藤宏之・前田英郎・遠藤征馬・加藤博美・井上正勝
摘要:
 「中部125号」は、2009年に愛知県農業総合試験場山間農業研究所(愛知山間:農林水産省水稲育種指定試験)、独立行政法人農業生物資源研究所(生物研)及び農業・食品産業技術総合研究機構作物研究所(作物研)が育成した水稲品種である。

 2001年、愛知山間において陸稲「戦捷」由来のいもち病圃場抵抗性遺伝子pi21を持つ「稲系IL946」を母本とし、「コシヒカリ」を父本として人工交配し、更に「コシヒカリ」を戻し交配した後代から遺伝子情報を有効に活用したゲノム育種法を用いて選抜・育成した。2003年に圃場でB1F1を養成し、DNAマーカーを用いてpi21遺伝子を持つ個体を選抜した。2004年にB1F2世代、6000個体についてDNAマーカー選抜による大規模選抜を実施し、pi21遺伝子の近傍にある食味不良遺伝子との連鎖を打破した「中部125号」を選抜した。

 本種は、早生種で草型は中間型である。収量は「チヨニシキ」と同等である。玄米の外観品質は良好で、食味は極良好である。陸稲「戦捷」由来のいもち病圃場抵抗性遺伝子pi21を持ち、いもち病圃場抵抗性に優れる。

キーワード:いもち病抵抗性、「中部125号」、極良食味、ゲノム育種、水稲、pi21
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