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西條小切戸排水機場
<住所> 愛知県海部郡大治町大字西條字附田地先
西條小切戸川排水機場は、西條小切戸川流域の浸水被害を軽減するために計画されました。
平成12年9月11日~12日にかけて、東海地方を襲った東海豪雨は、名古屋地方気象台で時間最大93mm、総雨量567mmを記録し、西條小切戸川流域においても、床上浸水戸数が100戸を超えるなど甚大な被害が発生しました。西條小切戸川排水機場は、流域の洪水を福田川へショートカットして排水することにより、浸水被害を大幅に軽減することができます。
西條小切戸川排水機場には、2機種のポンプが計3台設置されています。3台のポンプは、流量に応じて、段階的運転を行うなど、効率的な運転管理を行っています。
1・2号ポンプは台風などの洪水時に対応するポンプであるため、停電時にも運転可能なガスタービンを原動機として採用しています。ガスタービンは、ディーゼルエンジンに比べて、設備がコンパクトであることに加えて、排ガスがクリーンであることから、環境に優しい設備です。
また、3号ポンプは降雨時や福田川の水位が高い場合に運転するポンプであるため、頻繁な運転が予想されます。そのため、3号ポンプの原動機は、間欠運転制御が可能であり、経済性にも優れた水中モーターを採用しています。

排水機場の区分 | 西條小切戸川排水機場 | ||
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ポンプ | 1,2号ポンプ | 3号ポンプ | |
形式 | 立軸斜流ポンプ | コラム形軸流水中ポンプ | |
原動機 | 横軸ガスタービン | 水中モーター | |
排水量 | 3.0m3/s | 1.3m3/s | |
呼称口径 | φ1,000 | φ800 | |
台数 | 2台 | 1台 |
ポンプ室の様子
