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愛知県農業総合試験場

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PCR-RFLP法を用いた名古屋種雄の遅羽性遺伝子型判定

中村明弘・小林正直・野田賢治・近藤 一・神作宜男

日本家禽学会誌46(J1):J9−J15
摘要:ニワトリ白血病ウイルス由来の内在性ウイルス遺伝子ev-21はZ染色体上に存在する遅羽性(K)遺伝子と連鎖している。速羽性の雄(k+/k+)を遅羽性の雌(K/−)に交配すると、雄雛では遅羽性(K/k+)となり、雌雛では速羽性(k+/−)となることから、K遺伝子は初生雛の雌雄鑑別に広く利用されている。この羽毛鑑別を行うためには遅羽性と速羽性の2種類の系統が必要であるが、遅羽性の雄にはK遺伝子のホモ接合体(K/K)とヘテロ接合体(K/k+)が存在し、それらは初生雛の表現型の違いによって区別できなかった。このことから、これまで遅羽性系統を作出するには多くの労力がかかる後代検定を行う必要があった。近年、白色レグホーンではKおよびk+遺伝子近傍領域の制限酵素断片長多型 (RFLP)によって、雄の遅羽性遺伝子型(K/KK/k+)を効率的かつ正確に判定できることが報告されている。そこで、本研究では名古屋種についても同様にPCR解析を利用してK/KK/k+ を判別できるか検討した。名古屋種におけるKk+遺伝子間の違いを調査するため、K およびk+ 遺伝子近傍領域の1456bpについて塩基配列を決定した。その結果、Kk+ の塩基配列を比較すると、7ヶ所で違いが見られた。Transition型の置換は213、294および 616番目の位置で 、Transversion型の置換は333、694および794番目の位置で見られた。さらに、K では189-193番目の位置で欠失が見られた。k+ において292-295番目の位置にMbo Iの認識配列(GATC)が存在したが、K には存在しないことが明らかになり、名古屋種ではK/KK/k+の判定にMbo Iを用いた制限酵素断片長多型が有効であることが示された。

キーワード:名古屋種、羽毛鑑別、制限酵素断片長多型、PCR
PDFファイル未掲載


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