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農業試験場構内風景

愛知県農業総合試験場

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マイクロサテライトマーカーを用いた名古屋種のDNA識別法

中村明弘・木野勝敏・峰澤 満・野田賢治・高橋秀彰

Poultry Science 85: 2124-2129 (2006)
摘要:卵肉兼用種である名古屋種は日本国内で最も知名度が高い地鶏である。本研究は、マイクロサテライトマーカーを用いて、名古屋種と他の鶏を識別できるか検討した。愛知県農業総合試験場で開発された名古屋種の4系統について、25個のマイクロサテライトマーカーを用いて多型解析を行った。その結果、調査したマーカーのうち5個のマーカー(ABR0015、ABR0257、ABR0417、ABR0495、ADL0262)において、対立遺伝子が4系統すべてで1種類の遺伝子型に固定されていた。次に、これらの5マーカーを用いて、他の品種、名古屋種交雑種及び市場のブロイラー鶏肉の計448サンプルで、名古屋種か否かDNA識別できるか検討した。その結果、すべてのサンプルで、5マーカーのうちの1つ以上に名古屋種と異なる対立遺伝子の遺伝子型が見られた。以上のことから、これら5つのマイクロサテライトマーカーを用いることで、正確に名古屋種か否かをDNA識別できることが明らかになった。
キーワード:ニワトリ、品種識別、マイクロサテライトマーカー、名古屋種、遺伝的均一性
PDFファイル未掲載


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