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自然環境保全地域

吉祥山きちじょうさん

10月の吉祥山
10月の吉祥山
吉祥山からの新城市街
吉祥山からの新城市街
山頂下の北尾根にある祠付近
吉祥山は、豊川下流の左岸、豊橋市と新城市の境にある標高382mの独立した山です。
吉祥山の北側には我が国最大の断層帯である中央構造線が走っています。この中央構造線に沿って北西側に領家変成帯が、南東側に三波川変成帯が分布しており、吉祥山はこの三波川変成帯を特徴づける特異な地質がみられる地域になっています。
三波川変成帯は、熱よりも圧力の影響を強く受けてできた結晶片岩からなっており、吉祥山は山麓部を除いて、その一種である角閃石片岩で構成されています。
山頂部や北尾根にある祠付近で灰色を帯びた濃緑色の角閃石片岩の露頭を観察することができます。また露頭では鉱物が層状に重なり合っている片理構造をみることができます。
山頂下の北尾根にある祠付近には、胸高直径1mを超えるスダジイ等の巨木林が小規模ながらみられ、この地域ではシイ群落がこのような標高でも成立することを示しています。
指定年月日昭和51年10月15日
所在地豊橋市石巻萩平町字吉祥山
新城市一鍬田字吉祥山
面積約20.15ha

大沼おおぬま

11月の大沼全景
11月の大沼全景
7月の大沼全景
7月の大沼全景
5月の大沼山頂
大沼は、北設楽郡豊根村富山地区を流れる漆島川右岸の急傾斜地にある天然林です。大沼を含む周囲の地域の広葉樹林がスギ・ヒノキの人工林に変わる中、この地域は広葉樹二次林がそのまま残されました。
大沼は標高差が350mあり、この標高差の影響で植生の変化に富んでおり、これらの植物に依存した特色ある昆虫類も生息しています。
大沼の標高は500mから850mで、中部地方の森林帯としては暖温帯と冷温帯の境界にあります。このため、暖帯カシ林の要素から温帯ブナ林の要素までの様々な種をみることができ、植生が垂直方向に分布するその変化を見ることができる貴重な場所となっています。
標高700mより下ではウラジロガシ等の常緑広葉樹、クマシデ・トチノキ等の落葉樹、モミ等の針葉樹の混交林となっています。
標高700m付近より上部には、ブナを主とする広葉樹林となっていて、県内では、ブナの天然林が残されている数少ない地域の一つとなっています。
昆虫では、ブナ林の指標昆虫であるフジミドリシジミ、ウラジロガシ林の指標昆虫であるヒサマツミドリシジミ等が生息しています。
指定年月日昭和53年3月24日
所在地北設楽郡豊根村富山字大沼
面積約15.13ha(野生動植物保護地区)

白鳥山しらとりやま

8月の白鳥山
8月の白鳥山
山頂付近のヌタバ池
山頂付近のヌタバ池
白鳥山の晶洞
白鳥山は北設楽郡設楽町津具地区の東南部、津具川の左岸にある標高968mの山です。
中腹まではスギ・ヒノキの植林地ですが、上部は急傾斜地が多く天然林が残されています。
白鳥山は全山が石英質の片麻岩からなっており、ところどころに空洞があり、そこには多くの水晶ができています。このような結晶のできている空洞を晶洞といいます。
山腹にある白鳥神社に向かう参道沿いにはヒノキ、ウラジロガシ、ヤブツバキなどの常緑樹が生育しており、標高850m以上の急傾斜地には、モミ、ツガ、コウヤマキ等の針葉樹がよくみられます。
また、オオミミゴケ、タチハイゴケはこの地域でのみ確認され、イワダレゴケやコセイタカスギコケ等はこの地域を含む限られた場所でのみ確認されており、これらは県の希少種となっています。
このような寒地性のコケは亜高山帯針葉樹林の林床に見られるもので、標高1000m以下のこの地域に生育するのは珍しいものです。
なお、山麓にある白鳥神社舞庭では、鎌倉・室町時代から続く国指定重要無形文化財となっている花祭が行われています。
指定年月日昭和54年3月2日
所在地北設楽郡設楽町津具字白鳥他
面積5.71ha(特別地区)、7.90ha(普通地区)、13.61ha(全体)

砦山とりでやま

8月の砦山
8月の砦山
砦山の植生
砦山の植生
尾根部のツガ・ヒノキの巨木群
砦山は、茶臼山を源流とする坂宇場川と日余沢にかこまれた区域で、後醍醐天皇の孫にあたると伝えられている尹良(ゆきよし)親王が砦を築いたところと言われています。
山頂部には祠跡が見られ、地域の人々が祭礼をするなど、大切にされて来たため、人の手が入ることが少なく自然林に近い林が残されており、モミ・ツガ・ヒノキの巨木や河畔林など優れた生態系が成立しています。
周辺には植林地が多くある中で、人里に近い場所でこの地域の潜在植生をうかがい知ることができる数少ない場所となっています。
この地の特徴としては、尾根部のツガ・ヒノキの巨木群のほか、中腹にはアセビも見られます。また、川岸にはイヌシデ・ミズメなどの河畔林や合流部にはコナラ等の落葉広葉樹林が見られます。
坂宇場川沿いの中腹の一部がスギの植林地となっていますが、近年人の手が入ることが少なく、天然林的な要素が見られ自然の遷移の過程をみることができます。
中腹から尾根にかけてクロソヨゴやアクシバ、腐生植物のギンリョウソウが見られます。また、希少な動植物としてヤシャビシャク、カジカガエルなどが確認されています。
指定年月日平成22年4月2日
所在地北設楽郡豊根村坂字場字広野の一部
面積3.36ha(特別地区)