自然環境保全地域

白鳥山しらとりやま

白鳥山は北設楽郡設楽町津具地区の東南部、津具川の左岸にある標高968mの山です。
中腹まではスギ・ヒノキの植林地ですが、上部は急傾斜地が多く天然林が残されています。
白鳥山は全山が石英質の片麻岩からなっており、ところどころに空洞があり、そこには多くの水晶ができています。このような結晶のできている空洞を晶洞といいます。
山腹にある白鳥神社に向かう参道沿いにはヒノキ、ウラジロガシ、ヤブツバキなどの常緑樹が生育しており、標高850m以上の急傾斜地には、モミ、ツガ、コウヤマキ等の針葉樹がよくみられます。
また、オオミミゴケ、タチハイゴケはこの地域でのみ確認され、イワダレゴケやコセイタカスギコケ等はこの地域を含む限られた場所でのみ確認されており、これらは県の希少種となっています。
このような寒地性のコケは亜高山帯針葉樹林の林床に見られるもので、標高1000m以下のこの地域に生育するのは珍しいものです。
なお、山麓にある白鳥神社舞庭では、鎌倉・室町時代から続く国指定重要無形文化財となっている花祭が行われています。

8月の白鳥山
8月の白鳥山
山頂付近のヌタバ池
山頂付近のヌタバ池
白鳥山のデータ
項目データ
指定年月日昭和54年3月2日
所在地北設楽郡設楽町津具字白鳥他
面積5.71ha(特別地区)、7.90ha(普通地区)、13.61ha(全体)

20万分の1日本シームレス地質図 基本版を使用 (→凡例画像)
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