自然環境保全地域
吉祥山
吉祥山は、豊川下流の左岸、豊橋市と新城市の境にある標高382mの独立した山です。
吉祥山の北側には我が国最大の断層帯である中央構造線が走っています。この中央構造線に沿って北西側に領家変成帯が、南東側に三波川変成帯が分布しており、吉祥山はこの三波川変成帯を特徴づける特異な地質がみられる地域になっています。
三波川変成帯は、熱よりも圧力の影響を強く受けてできた結晶片岩からなっており、吉祥山は山麓部を除いて、その一種である角閃石片岩で構成されています。
山頂部や北尾根にある祠付近で灰色を帯びた濃緑色の角閃石片岩の露頭を観察することができます。また露頭では鉱物が層状に重なり合っている片理構造をみることができます。
山頂下の北尾根にある祠付近には、胸高直径1mを超えるスダジイ等の巨木林が小規模ながらみられ、この地域ではシイ群落がこのような標高でも成立することを示しています。
項目 | データ |
---|---|
指定年月日 | 昭和51年10月15日 |
所在地 | 豊橋市石巻萩平町字吉祥山 新城市一鍬田字吉祥山 |
面積 | 約20.15ha |
20万分の1日本シームレス地質図
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