新城設楽の地形・地質

朝霧湖畔の黄鉄鉱と火山豆石あさぎりこはんのおうてっこうとかざんまめいし

朝霧湖園地には地質の見所が二つあります。 一つは園地反対側の崖にある火山豆石(ピソライト)です。崖の麓には水資源開発公団の設置した解説板があります。そのすぐ後ろの岩石の表面をよく見ると、火山豆石の断面がたくさん付いていることが分かります。これは火山灰が噴煙の中で雲粒や雨滴を吸着し集まって球状になり、パラパラと落ちてきたものの集まりです。 もう一つは、朝霧湖側の小山の麓にある黄鉄鉱です。解説板の後ろ辺りの岩石の表面を見ると、一辺が数mm程度の褐色の立方体がいくつも入っていることが分かります。これが黄鉄鉱(FeS2)の結晶です。これらの黄鉄鉱は母岩の凝灰岩が堆積した後、火山活動の熱水作用を受けて、鉄(Fe)と硫黄(S)が反応して凝灰岩の中で成長してできたものです。新鮮な黄鉄鉱の表面は金色に輝いていますが、風化によってすぐに茶褐色に変色してしまいます。 火山豆石も黄鉄鉱も採取は禁止されています。それぞれの露頭でどのように入っているのかしっかり観察しましょう。

黄鉄鉱
黄鉄鉱
火山豆石
火山豆石
朝霧湖畔の黄鉄鉱と火山豆石のデータ
項目データ
種類堆積岩
事象新生代新第三紀堆積岩(凝灰岩)
文化財など-
所在地新城市名号
緯度・経度北緯 34°58’46.2" 東経 137°40’11.4"

20万分の1日本シームレス地質図 基本版を使用 (→凡例画像)
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