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外国人を交えた防災訓練事例

外国人住民のための防災訓練(東浦町)
〜外国人住民が企画・運営した防災訓練〜

取材日:2012(平成24)年10月20日(土)9:00〜11:00

外国人住民のための防災訓練は、東浦町の県営東浦住宅集会所で行われた。
この団地は、27棟で構成されており、平成24年10月1日現在、入居しているのは890戸である。入居契約者が外国人となっているのは143戸であり、そのうち116戸がブラジル人となっている。入居戸数で計算すると16%が外国人世帯となる。
  
  
様々な言語で案内が掲示してあり、国籍毎の受付も国旗によってわかりやすく示してある。
今回は防災訓練の受付だが、災害が発生した際の避難所での受付の練習にもなっている

特徴

今回の防災訓練の特徴は、東浦町役場で外国人相談員をやっている2人の外国人住民が中心となって企画した点である。

また、主催は、東浦町となっているが、役場の多文化共生の担当部署だけでなく、防災関係の部署も関わっていることに加え、半田消防署東浦支署、東海防災ネット、東浦県営住宅自治会、東浦通訳ボランティアが協力しており、様々な団体が、それぞれの立場から関わっている点も大きな特徴である。

目的

まず、この防災訓練の目的が、企画した外国人相談員の方から説明された。

防災は、日頃の備えが肝心であることに加え、この訓練が、外国人と日本人の架け橋となり、日頃から助け合える関係づくりとなることも目指していきたいとのことであった。
  

防災講話

東浦防災ネットの方から、台風と地震について、映像を交えて説明があった。
    

その次に、東浦町の防災交通課の担当者から、東浦町の作成した外国語の防災マップの紹介や日頃からできる防災対策などについて話があった。

皆さん、真剣に聴いており、また、説明もやさしく丁寧に行われた。
説明は日本語で行われたため、日本語のわからない人向けに、通訳ボランティアが、そばで通訳を行っていた。

応急手当訓練

消防署の指導のもと、まず、東浦防災ネットのボランティアの方が心肺蘇生法の見本を見せ、その後、外国人住民の方が練習を行った。

ひととおり、心肺蘇生法の練習が終わると、AEDの使い方の説明があり、心肺蘇生法とAEDを交互に行いながら、応急手当の訓練が行われた。
  


非常食の試食

最後に、非常食の試食を行った。
この非常食は、応急手当訓練の始まる前に1人1つずつ、係の人からもらい、お湯を入れておいたものである。
  

最後に

ひととおり日程を終え、最後に、この訓練を企画した外国人相談員の方から、参加者である外国人住民に対して、

「近所との付き合いや地域活動に参加して、友だちを作ることが大切である。日本語がわからなくても、やれることをやればいい」

とメッセージが伝えられた。

このメッセージは、多文化共生の社会づくりにとっても重要なものである。
また、このメッセージが外国人住民から同じ外国人住民に伝えられた点に説得力がある。

防災訓練を通じて多文化共生が図られ、多文化共生が図られることによって災害時に助け合うことができる。

今回の防災訓練は、外国人住民が企画・運営する場の一つとなっており、地域づくりの担い手と成り得る好例として捉えることができると感じた。

<参考資料>

★案内ちらし 日本語 英語 ポルトガル語

★プログラム 日本語 英語 ポルトガル語