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外国人を交えた防災訓練事例

緑町住宅防災訓練(西尾市)
〜外国人住民と一緒に行う防災訓練〜

取材日:2012(平成24)年11月4日(日)9:00〜11:00

県営緑町住宅は3棟で構成されており、平成24年11月1日現在入居しているのは69戸である。入居契約者が外国人となっているのは35戸であり、そのうち33戸がブラジル人となっている。
入居戸数で計算すると、およそ半分が外国人世帯となっている。
手前から1棟、2棟、3棟。それぞれ5階建てであり、県営住宅としては比較的規模の小さい住宅となっている。

ごみの分別、駐車場の使い方など、ポルトガル語の表記も併記している。


11月4日の訓練の参加者数は、56名であった。(他にも役員等15名程度参加)

シェイクアウト訓練、避難訓練

9時に非常ベルが鳴らされ、その後最上階から班長の指示のもと各棟で1階に避難し、避難した人数を確認し、本部に報告する。
各部屋からまずは、各棟の1階の階段横に集合した。

情報伝達訓練、安否確認訓練

避難場所となっている1棟北駐車場において、各棟ごとに列をつくり、各部屋ごとの避難者を確認した。同時に、各棟で安否確認訓練を行い、逃げ遅れている人がいないか確認作業を行った。
それぞれの確認が終了した後、当初各棟の1階で点呼確認した際の人数と照らし合わせ、人数に変動がないことを確認した。

棟ごとに固まって点呼を行った。(向かって左手が1棟、右手が2棟)

点呼後、自治会役員に報告を行った。

初期消火訓練

住宅内にも設置されている消火器の使い方を説明し、注意点などを伝えた。その後、15名程度の住人が実際の消火器の噴射体験を行った。
  

体験した15人中10人ほどは子どもであった。
消火器の使い方をきちんと学んでもらうことにより、
日常生活の中で消火器をいたずらに使用することを防止する狙いもあった。


炊き出し訓練

西尾ボランティア会議のメンバーが中心となりつくった豚汁を平等に配給する訓練を行った。

訓練の流れの詳細に関しては、別紙概要のとおり。

<訓練を通して気づいた点等>

・参加者約60名のうち、約6割程度は外国人であったように感じられた。

・自治会の副会長2名が日系人であり、他にも団地内の回覧書類などを翻訳するボランティアの方がいらっしゃるとのことであった。
 外国人入居者の方々にきちんと情報を伝えることだけでなく、自治会役員となっている外国人などが日ごろから顔の見える関係を築いていることにより、外国人住民が訓練などに積極的に参加するようになっているとのことであった。

・準備や後片付け等、自治会役員及び西尾ボランティア会議のメンバーが中心で行っており、外国人入居者も手伝っていた。
 日本人入居者の協力を得ることがなかなか難しく、日本人の地域のつながりなどに関する意識も重要であると感じた。

・消火訓練については、外国人の子どもたちが非常に積極的に取り組んでいた。
 外国人世帯は家族みんなで参加している人が多く見受けられたので、子どもが体験することにより、親にも伝わっていくという効果が期待できると思われる。

・訓練に参加している日本人入居者と外国人入居者の間であまり会話などはされていない様子であった。
 しかし、自治会役員になっている外国人入居者とは他の日本人も会話をしており、外国人にも自治会役員等になってもらうことは、その地域の日本人と外国人の接点を増やし、多文化共生のきっかけになるのではないかと再認識した。